2016年12月09日
儚い、されど美しい

「何でネルでしないの?」
「何をやっても
お釈迦さんの
手の中というか
制限をかけてるのは
全部 自分だからねぇ」
「ブラウンチップの繁田さんに
話し、通してあげようか?」
「迷ったらまず両方やってみる
そして全く同じ結果ではないから
少しでもいい方を採用するの
そしたら
少しずつ良くなるでしょ
まずやらないとねぇ」
「買わなくても
自分で焙煎してるでしょ
珈琲豆は
自分のを飲みなさいよ」
「今度警固神社でコーヒーフォーラムを
するんだけどパネリストで参加してよ」
「ワタルに口、聞こうか?」
「マザグランはちゃんと
もくれん風ってつけてる?
うちのも美美風ってつけてるけど
正式なマザグランじゃないからねぇ
何々風ってつけとかなきゃ」
「新しく来た焙煎機、見る?
直火と半熱風の折衷型
おまけに少しドラムを短く切ってるの」
「うーん、出来上がりの量が
多かったんじゃないかなぁ、単に」
「サン・イルガチェフェという
珈琲豆、使わない?少し高いけど
美味しいから」
「これと同じディッティングの
古いミルがあるんだけど、買わない?」
「今度、ゲーテの色彩論の
勉強会があってオオヤミノルさんも
来て全国のネルドリップの人が集まるから
来ない?」
「渋谷のヒカリエで
ネルドリップ珈琲の人達が
集まるけど来れる?」
「お、村上くん」
「そりゃあ、ネルドリップでしょう
大きいネル布、すぐいるの?
、、なるべく急いで送ります」
「あ、今回は大坊さんと入れ違い
今度 新潮から対談本を出すの
大坊さんとの」
「10月1日に渋谷ヒカリエで
新しいネルドリップの器具の
発表をするよ
今回はひとりで行くんだよ
来ない?」
生きている間のこと
技術や物は受け継ぐ物でなく
受け継げるのは心や精神
それだけ
最期は韓国でネルドリップの
イベントで行ってたそうです
オールドランタンコーヒーの
岸本さんからメールをいただき
福岡の小坂さんに
お話しを伺いました
短い長いではなく
線の太い人生だったのでは
ないかと思います
最期まで森光さんらしいなと
思います
今朝、
福岡・珈琲美美
森光宗男さんの
訃報を聞きました
Posted by もくれん at
18:31